第1回沖縄空手国際大会 レポート

 

第1回沖縄空手国際大会レポート

8月1日~7日に沖縄県にて「第1回沖縄空手国際大会」が行われました。沖縄県内では毎週のように沖縄空手の大会が行われていますが、沖縄県主催の大きな大会は2009年に沖縄空手伝統振興会が発足して行われた世界大会以来となります。世界50か国、3500人の参加者で開催されて県内では一大イベントとなりました。昨年、沖縄空手会館が完成したことも開催に大きく関与しており、会場として沖縄県立武道館と沖縄空手会館で行われました。この二つの施設は車で10分ほどと近い立地にあります。初日は無形文化財保持者2人と沖縄空手伝統振興会副会長4人による奉納演武、開会式、約3時間に及ぶ交流演武会が行われました。大会は、5日間に渡り型競技を流派ごとに開催。首里手・泊手系、那覇手系、上地流系、古武道(棒)、古武道(サイ)の5部門。年齢ごとに少年男子・女子、成年Ⅰ男子・女子(18~39才)、成年Ⅱ男子・女子(40~59才)、シニア男子・女子。本土の空手大会で行われる組手競技はこの大会ではありません。型は規定の型から選択して、一回戦は採点式、二回戦以降は赤白の採点式により勝敗が進められました。開催地の沖縄県、県外の本土、海外から1200人ほどの参加者で行われました。判定は7人審判制で4対3で決まる競技が多々見られました。準決勝から決勝までは地元の沖縄県の選手が健闘。40競技中、沖縄県の選手が31競技で優勝して、那覇手系では沖縄県の選手が全て優勝しました。最後の2日間は、沖縄空手セミナーとして、高段者によるセミナーが各2時間、計40講座行われました。セミナーには競技参加者を上回る2300人が参加。所属道場の門下生から、同じ流派で別道場の先生のセミナーに参加する方、全く違う流派を受講する方など様々です。中には著名な先生が熱心に受講する姿も見られました。指導する講師の先生達は限られた時間の中でテーマを絞り、丁寧に指導していました。最終日の打ち上げパーティー交流会は、国際色豊かで沖縄空手で結ばれた良い親睦の場となりました。大会開催中は地元沖縄では、連日に渡り新聞とテレビで報道がされました。第2回大会は3~4年後を予定。この大会の会長であり沖縄県知事の翁長雄志知事が、大会終了翌日に逝去して皆が驚きました。翁長知事は開会式と交流会で挨拶が予定されていました。2020年に東京オリンピックで空手が採用される中、空手発祥の地沖縄からも大いに空手をアピールする大会となりました。
第1回沖縄空手国際大会HP https://okinawa-karate.okinawa/

競技優勝者
「首里手・泊手系」
少年男子 座喜味龍史
少年女子 新垣有優乃
成年Ⅰ男子 ウィリアム・ジョフレ
成年Ⅰ女子 照屋真子
成年Ⅱ男子 與儀克也
成年Ⅱ女子 石橋留美子
シニア男子 マリオ・パストラーノ・ダカナイ
シニア女子 新垣和子
「那覇手系」
少年男子 武川純平
少年女子 上原弥音
成年Ⅰ男子 大城有貴
成年Ⅰ女子 與那嶺愛梨
成年Ⅱ男子 増田典彦
成年Ⅱ女子 井口明子
シニア男子 嘉手苅徹
シニア女子 與那嶺弘子
「上地流系」
少年男子 上地完一郎
少年女子 宮里かがり
成年Ⅰ男子 上地武徳
成年Ⅰ女子 レニー・エレナ・マーティン
成年Ⅱ男子 エフゲニー・ルビン
成年Ⅱ女子 友利和代
シニア男子 新里将弘
シニア女子 眞鶴良子
「古武道(棒)」
少年男子 野村時弥
少年女子 比嘉日奈子
成年Ⅰ男子 金城憲太
成年Ⅰ女子 漢那未来
成年Ⅱ男子 平武蔵
成年Ⅱ女子 堀川久美
シニア男子 屋良朝喜
シニア女子 山城民子
「古武道(サイ)」
少年男子 田端康生
少年女子 島袋沙貴
成年Ⅰ男子 ハーゲン・ウォルター
成年Ⅰ女子 芳山有那
成年Ⅱ男子 アレクセイ・グルウゼフ
成年Ⅱ女子 喜舍場広子
シニア男子 漢那安教
シニア女子 キム・スベットラナ