極真会館浜井派 極真護身空手道ルールの理念

極真会館浜井派で新ルールによる試合を予定しています。浜井識安会長の考案による安全面を考慮したグローブと防具を用いて顔面と金的攻撃を認めたルールです。開催は近々予定で準備中です。
「極真護身空手道ルールの理念
極真護身空手道ルールの試合は極真空手を、そして全ての空手を護身武道として蘇らせる‼️
この護身空手道ルールは何も新しいルールではありません。もう一つの極真空手ルールであり本来の空手のルールなのです。
極真空手創始者大山倍達総裁が生み出した極真空手のフルコンタクトルールは1969年代の第1回全日本大会からすでに50年以上を経て、武術スポーツ・格闘技スポーツとしてはほとんど完成されていると言っても過言ではないほど進化・発展しました。
顔面や金的を攻撃しないことによって安全性を担保し、一般社会人や老若男女が参加できるスポーツ空手として世界的な普及に成功したのです。
しかし極真空手の本来の姿は武道・武術であり、護身術ではないでしょうか⁉️
それは具体的に言うと弱い人が最低限、身を守る武道・武術・護身術なのです。
つまり普通の男性や女性、そして少年少女や老人が逃げられないときに身を守る武道・武術・護身術だと思います。
しかもそれは相手が1人とは限らず、複数の場合さえあり、さらには武器を持っている場合すらあります。
というより敵は複数であり、武器を持っているのが当たり前なのです。
護身という観点から見るとスポーツとして完成された極真フルコンタクト空手は、顔面ガラ空き、金的ガラ空きの空手なのです。
繰り返しますが、これはスポーツ空手としては素晴らしいものの、護身のための武道・武術・護身術としては残念ながら未熟なのです。
その証拠に護身として有効な基本稽古や複数相手に有効な型稽古などが形骸化し、重要視されていないのです。
極真やフルコンの道場によっては空手と称しながら基本・移動・型など省略され、ほとんど稽古されていません。
試合に強くなるためという理由で基本・移動・型など省略して、キックボクシング的なミット打ちとスパーリングばかり稽古する道場さえ多いのです。
極真空手のみならず、日本武道としての空手は本来、逃げられない、相手は武器を持っている、しかも複数いるといった危機的状況に対応対処できる武道・武術であり、護身術であるべきなのです。
このような本来の護身武道の観点から改めて極真空手の基本と型を眺めてみると、実は
極真の基本稽古
極真の型稽古
は極めて護身に適していることが再発見できるのです。
極真の基本稽古にある裏拳や肘打ちや手刀や目突き・金的蹴りなどはまさに護身に使える基本の技術なのです。
本来の、沖縄から伝わった空手の基本はそうであったはずです。
さらに型稽古は、これも極真に限らず、複数の敵から身を守る護身空手の稽古として最適なのです。
あと移動稽古や最近どこの道場でもやっているファイティングスタンディングスタイルのコンビネーションなどは護身空手道ルールに応用すれば、基本にある護身技・急所攻撃技を連続的に繰り出す稽古に転換できるのです。
つまり顔面攻撃有り、金的突き・金的蹴り有りの極真護身道空手ルールはこの極真の基本稽古や型稽古を蘇らせる極真空手本来の、否、極真空手のみならず、全ての空手本来の原点のルールなのです。
柔よく剛を制す、弱いものが強いものを制することができる、相手が強大でも複数でも怯まず戦うことができるという日本武道の精神を蘇らせる武道空手ルールなのです。
この空手本来の護身空手道ルールによって極真空手・伝統空手・沖縄空手など、すべての空手の基本稽古・移動稽古・型稽古が武道・武術・護身術として見直され、その組手試合において地上最強の武道空手として蘇ると確信しています。
護身空手道ルールの骨子
❶あらゆる突き・蹴りによる顔面攻
撃有り
⑴正拳突き・鍵突き・下突き・裏拳、鉄槌
⑵前蹴り・金的蹴り・膝蹴り・回し蹴り・横蹴り・後ろ蹴り・後ろ回し蹴り・内回し蹴り・外回し蹴り・かかと落とし蹴り
*顔面打撃は1打撃1ポイント、2打撃2ポイントで技有り、4打撃4ポイントで技有り2で1本勝ち、試合終了。
*手腕による攻撃は肘打ちのみ反則
❷あらゆる突き・蹴りによる金的攻撃有り
⑴正拳突き・鍵突き・下突き・裏拳、鉄槌
⑵前蹴り・金的蹴り・膝蹴り・回し蹴り・横蹴り・後ろ蹴り・後ろ回し蹴り・内回し蹴り・外回し蹴り・かかと落とし蹴り
*金的打撃は1打撃2ポイントで
技有り、2打撃4ポイントで技有り2で1本勝ち、試合終了。
❸ノックダウン3秒ルール
⑴ノックダウン3秒未満は技有り、技有り2で1本勝ち、試合終了。
⑵ノックダウン3秒以上は1本勝ち、試合終了。
❹投げ・足掛けで倒してからの攻撃有り
⑴倒れた相手への突き・打ちによる顔面攻撃・金的攻撃は直接打撃でポイント。
ポイントは立っている時と同じ。
⑵倒れた相手への蹴りは横からの顔面攻撃・金的攻撃は直接打撃でポイント。
ポイントは立っている時と同じ。
ただし、上からの踏み付けは反則とする。
これは下記2つの理由による。
①顔面・金的への上からの踏み付けは攻撃側のコントロールが効かないため、被攻撃側の安全性が担保されず危険すぎるため反則とする。
②護身の観点からも上からの踏み付けは攻撃側のコントロールが効かないため、逆に攻撃側が脚を取られて危険な状況になり易いため避けるべき不必要な攻撃と判断する。
国際空手道連盟極真会館
浜井派会長
力謝会会長
浜井識安」