日時:2018年11月4日(日)
会場:長野県岡谷市民総合体育館(スワンドーム)
主催:岡谷市スポーツ少年団
共催: 特定非営利活動法人 日本武道総合格闘技連盟
後援:スポーツ庁/長野県/長野県教育委員会/(公財)長野県体育協会/長野県スポーツ少年団/岡谷市/岡谷市教育委員会/(公財)岡谷市体育協会/諏訪市/諏訪市教育委員会/茅野市/茅野市教育委員会/下諏訪町/下諏訪町教育委員会/長野日報社/岡谷市民新聞社/信濃毎日新聞社/エルシーブイ株式会社/フルコンタクトKARATEマガジン/ディヤーナ国際学園/長野県武道総合格闘技連盟
今年も盛大に開催された全日本大会、昨年はロシア、ウクライナ選手団、
今年は更に台湾からも選手が参戦。
昨年はロシア選手団が全員エキスパート部門<打撃、投げ、関節技までOKのルール>
にエントリーしたため大会でも大きな注目を浴びた、日本人選手勢の健闘もあったが、
昨年は実に半分以上の階級をロシア選手団に持っていかれてしまった、
昨年の反省点を活かし、武道母国としての威信を守る為、今年から禅道会U18<18歳以下>の強化選手制度が新たに設けられ、全国から30名の選ばれた選手達が強化合宿等を経て、
全日本大会に挑んだ。
今大会からエキスパート部門は階級制度も変わりU12<12歳以下>U14<14歳以下>U16<16歳以下>と年齢で分け、更に体重も各年齢に合わせた4階級制度となった、
ルールに大きな変更点は無く3分1本勝負<技あり等の優劣がつかない場合は判定>となっている。
今大会でも大きな存在感をみせるロシア選手団だが、
今年は日本選手団の気迫が違った。春先に海外遠征試合を行った選手達もおり、強化合宿等で培ってきたものがあったのだろう、団結力を感じさせてくれ、自信も感じる、昨年と大きく違う選手達の意識を感じた。
強化選手制度という新たな制度が生み出したものなのか、今年ははっきりと日本VSロシアといった構図が出来上がっていたのだ。
1回戦から大きな注目を浴びるエキスパート部門は日本人選手団が大奮闘、半数以上の階級を日本選手団が取り返した。
しかし流石「おそロシア」と言わざるを得ない技術力の高さを見せつけられた、ひやりとした一面は何度もあった、海外の選手達は現在の総合格闘技の流れをきちんと組んだ戦術、セオリーを持っている、その点は日本選手より上だろう、間違いなく日本選手よりもテイクダウンの強さ、組み際の上手さは日本より上だったと言える、今回来日した選手全てが高いレベルの選手達であり、本来日本が出さなければならない細かな技術力という点で見習う点が多くあったと言える。
私は日本選手団は海外選手団に大きく感謝しなければならないと感じた、大会のレベルだけでなく、選手のレベルの向上に一役買ってくれたのは間違いなく海外選手たちの存在だろう。
下は8歳から親元を離れ、はるばる日本に来て試合をしているのだから、恐れ入る。
大会中多少のトラブルは付き物だが、彼らは彼らなりの礼の精神を持って闘ってくれたのは一目瞭然だった。
時代は大きく変わる、武道の競技化が進んでいる今、武道=スポーツと呼ばれる時代が来るのかもしれない、しかし今大会の中で、海外の選手たちと話をしていた時、彼らの中には
武道大国日本に尊敬の念を抱き、日本で試合をしたいと言う子ども達が溢れていたのだ、
私は彼らのひたむきな武道の思いを聞いている時に、いわゆる日本の武道精神を垣間見えた気がした。日本の武道は今こそ動く時なのかもしれない。