「新・空手道 第3号」の記事「世界空手道連盟士道館 道場探訪 第1回 士道館 飯島道場 飯島三治」で、誌面で掲載できなかった取材記事を紹介します。
世界空手道連盟 士道館 支部道場紹介
第1回 士道館 飯島道場 飯島三治
今回の取材にあたり飯島師範が伝えたいことを三つ用意していただいており話しを伺いました。(一は誌面にて掲載)
二 上杉謙信の越後兵の強さの秘密
上杉謙信は負け知らずの武将です。越後兵を率いたことによる勝利が大きかった。越後兵は武士だけでなく農民も多くいて足腰が強い人たちでした。それは、越後の土地は地盤が悪く草刈りや稲刈りが日常的にしており足腰が強かった。日常生活の中に筋トレがありました。
三 楠木正成、第32代総理大臣・広田弘毅にみる日本武士道の潔さ
楠木正成は湊川の戦いで皇室の為に足利尊氏と負け戦をやり自害しました。広田弘毅は外務大臣も務めており戦争反対を訴えていました。東条英樹に代わり戦争することになりました。終戦となり極東裁判で7人が死刑になりました。軍人の中で広田弘毅だけ文人でした。あえて言い訳することなく判決を受けました。7万人の冤罪署名が集まりましたが本人は潔く受けました。広田弘毅の奥さんもこの死刑判決を受けて自ら服毒自害しました。このような潔さのある政治家が今日少なくなっています。この潔さ、正しいことを貫くことは武士道の精神です。
空手道は「勤倹尚武」です。よく働き倹約して武道を尊ぶことです。正義に旬じ、従容として果てる心が武士道です。
又、取材に同席した大久保義家館長から見た飯島師範は、「空手では先輩にあたり人格・品性も素晴らしい空手家・武道家です。」同じく同席した士道館師範協議会議長の斎藤隆師範は、「実家が飯島道場の近所で中学生の時に入門して、飯島師範には人の道を違えず教え育てていただきました。」
飯島三治(いいじまみつじ)
1956年、埼玉県出身。1975年に極真会館添野道場に入門。1981年に士道館上尾支部支部長。1985年に士道館飯島道場開設。1987年にMA日本キックボクシング連盟飯島ジム開設。士道館全日本大会に5年連続ベスト8、キックボクシング4戦2勝2敗。士道館飯島道場師範。
士道館 飯島道場
埼玉県久喜市上清久257
TEL/0480-21-2511
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